4連覇はダメでも……。「日本一」へ、広島が見る夢
サヨナラ勝利の意味合い
~中略~
そのムードを一変させたのが、9月23日、本拠地・マツダ広島に帰っての中日との直接対決だった。17年間、チームのために投げてきた永川勝浩の引退試合ともなったこのゲーム、カープはシーソーゲームの末、延長10回サヨナラ勝ち。今季のレギュラーシーズンで最も大きいともいえる勝利を挙げた。
この勝利の意味合いはとにかくいくつもある。まず、自力によるCS進出確定の目を残したことが一つ。これで27日のシーズン最終戦で中日に勝てばCS確定になる。シーズン終盤は順位の決まったチームは来季へのテストに入ってしまうことが多く、他力本願の状況はほぼ当てにならないだけに、これは何より大きい。
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そして、この日の収穫として一番大きいのは、本拠地に戻ったこともあるが、CS出場への執念と、「永川さんのために」という気持ちが結集し、カープ野球本来の粘り、リズムがよみがえってきたことだ。10回裏に見せた、ここ一番での鈴木誠也の三盗成功は、まさにカープ野球。最後に選手会長の會澤翼がサヨナラ打を放ったのも、チームを上げ潮に乗せる要素になろう。
・CS日本シリーズは球団として経験がものを言う。
意外と短期じゃないしね。