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1: 風吹けば名無し 2020/02/15(土) 07:57:28.22 ID:0iZAQI8k0
佐々木朗は、本当は何を発信したいのだろう。大船渡高時代から、何百もの質問を受けてきた18歳に、あえて質問をしなかった。「自由に話して」と。
「えーっ…」と笑いながら考え込むこと23秒、恥ずかしそうに切り出した。
佐々木朗 僕は結構、普通に、なんか、うわさで聞いた僕よりもたぶん、結構違うと思うんですよ…。
言葉を整え、続ける。
佐々木朗 結構、僕のうわさが流れるじゃないですか。こういう感じの人だよ、とか。野球のスタイルとか。でもたぶん、結構違うと思うんですよ。
2: 風吹けば名無し 2020/02/15(土) 07:57:38.30 ID:0iZAQI8k0
野球の話を例に出した。
佐々木朗 よく体力ないとか言われるじゃないですか…普通だと思います。練習についていけないんじゃないかと言われるけど、高卒ならそんなもんじゃないかと思いますし。あとは…体弱いとかケガしやすいとか言われますけど、正直、高校入って、注目されてからは1回もケガしてないですし。…見てほしいなーと。1回じゃ分からないと思うので、見続けてほしいなーと。
ここまで離脱することなく、練習を積んできた。投げられなくなるほどの大きなケガもない。思春期まっただ中で、自分の性格のことを話すのは照れくさかったのかもしれないが、その行間には、強い意志がしっかりみえた。
味方が活躍するとベンチで腕を動かし、足をジタバタさせ、子どものように無邪気に喜ぶ-。どちらかというと、いたずら好きでおちゃめな高校生だった。
3: 風吹けば名無し 2020/02/15(土) 07:58:06.88 ID:0iZAQI8k0
無数のカメラ、スマホに囲まれながら、13日に堂々の初ブルペンを終えた。環境に慣れてはきている。昨年から撮影を続ける横山健太カメラマン(36)は「笑顔が増えたし、記者が取材している時もカメラマンとふと目が合う」と気持ちのゆとりと順応を推察する。
もちろん、思うこともあるようだ。石垣島キャンプで密着撮影した垰建太カメラマン(29)からの「たくさん撮られることをどう感じている?」という問いかけに、撮られる立場の声をしっかりと伝えた。
佐々木朗 練習中とか試合とかで撮られることは全然大丈夫です。移動中だったり、休んでいるときはそっとしてほしいなぁと…。
4: 風吹けば名無し 2020/02/15(土) 07:58:26.28 ID:0iZAQI8k0
相手を傷つけないよう、相手を尊重しながら、自分の希望を伝える。この振る舞いも魅力の1つだろう。
インタビューの最後、一眼レフカメラを渡した。いつも自分を撮りまくる大人たちを、どう料理するのだろう。頼んでもいないのに、想像の斜め上をいった。
「はーい、こっち見て笑って下さーい」
「もっと笑顔下さーい」
何百回と耳にしたであろうカメラマンたちのセリフを、ノリノリで再現して撮ってみせた。おちゃめで無邪気で、実は愉快。リアルな18歳の佐々木朗に、久しぶりに出会えた。
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