1 風吹けば名無し :2019/01/10(木) 08:47:50.23 ID:IfousaaG0.net
高校生とは次元が違うプロのバッターに、苦戦する日々が続いた。
そんな菊池を叱咤し、変えたのは入団2年めからバッテリーを組んできたキャッチャーの炭谷銀仁朗だった。
炭谷は菊池に言った。
「もっと意図をもって投げないとアカンやろ」
「10勝10敗のピッチャーになるの? それとも15勝5敗で、勝ち星を貯金できるピッチャーになりたいの?」
「雄星は、どっちになりたい?」
幾度も菊池に問いかけた。
両極端な投球を繰り返していた菊池。
炭谷の目には、菊池は素晴らしい才能を持っているにもかかわらず、それを生かし切れていないように見えた。
菊池の能力を買っているからこそ、もどかしく、厳しい言葉が炭谷の口をついた。
「当時は『今日は球威があったから抑えられました』とか『今日は球が行かなかったから打たれました』という、
両極端なピッチングを繰り返していました。それで、ギンさん(炭谷)は、僕にそう言ったんだと思います」(菊池)
遠征先での試合のあと、2人で話し込む機会も多かった。
炭谷とのミーティングの成果もあって、菊池は徐々に「調子が悪いときにどう抑えるか」という、先発投手にとって重要な投球術を身に着けていった。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190110-00833140-number-base