2019年1月6日日曜日

元ベイスターズ高森が語る 優勝を目指すために必要な“3要素”

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1: 風吹けば名無し 2019/01/06(日) 07:57:36.32 ID:eRjk0ilkd
優勝を目指すために必要な“3要素”



 そのために重要な要素は3つである。1つ目は、3連敗しないこと。16年のカープは、前半戦で3連敗が一度もなかった。1勝2敗と0勝3敗は、天と地ほどの差がある。3つの負け越しを取り戻すのには、1ヶ月かかる。3連敗しなければ、少なくとも首位争いに絡んでいられるだろう。だからこそ、鍵は先発陣。今永、濱口、石田、東の4人で左腕王国を築いてもらいたい。合言葉は、「4人で週3勝」だ。

 2つ目は、1番打者を固定すること。16年のカープは田中を1番に固定できた。
2番の菊池が最多安打の181安打を打ったことももちろん大きな要因ではあるが、2番バッターは常に1番バッターの影響を受ける。野球の中で、最も難しい打順と言っていい。成績が良いに越したことはないが、大切なのは「固定」できること。1番が固定できると、2番バッターは役割を全うしやすくなる。攻撃のクセをお互いで把握できるからだ。

 98年に優勝した時は、一塁ベース上の石井琢朗とバッターボックスの波留敏夫はアイコンタクトでランエンドヒットを成功させていたという話を、本人から聞いた。1番から打順が始まることは試合の中でほとんど初回しかないため、打順は成績に影響を与えないという声もあるが、実際はそんなに単純にはできていない。 
前に誰がいて、後ろに誰がいるかは、かなり重要である。特に2番は、後ろにロペス、筒香、宮崎、ソトが控えている。このソトが2番を打つという可能性もあるが、今重要なのは、1番である。ホームラン王のソトでさえ、1番バッターの影響は強く受けることになる。1番が固定されることは、その後の打順全体に好影響をもたらす。 

 3つ目は、盗塁。16年のカープは、セリーグで唯一100を超える118盗塁。あとの5チームの平均盗塁数が66なので、他のチームの倍近い数の盗塁数だった。盗塁という作戦がセイバーメトリクス上重要視されていないのは、リスクをとって成功したとしても「得点期待値」という指標がリスクほどはリターンがないため。 
とはいえ、盗塁の魅力は成功することだけではない。塁上から与えるプレッシャーは相当なものがある。 

 伝説のスピードスター赤星氏の著書『頭で走る盗塁論』によると、ピッチャーが山本昌(元中日)の時は、走るそぶりを見せてあえて走らないということをやったそうだ。この行為が相手バッテリーに与えるストレスは計り知れない。球種はストレート系が増えることが予想される上に、バッターに完全に集中しづらくなる。 
こうして1・2番で精神を消耗して迎えるロペス、筒香、宮崎だ。打順が三回りする頃には、ほとんどのピッチャーは普通の精神状態ではないだろう。だからこそ、14年に39盗塁で盗塁王を獲得した梶谷の復帰は鍵となる。 

著:高森勇旗

引用元:http://bunshun.jp/articles/-/10290?page=2 

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