1: 風吹けば名無し 2019/01/23(水) 05:59:50.77 ID:+h0ioYBr9
阪神が4番候補として新外国人、ジェフリー・マルテ(27)と契約した。
昨季はエンゼルスで大谷翔平と共にプレー。90試合に出場し打率.216、7本塁打、22打点の成績を残している。
しかし、阪神が彼に4番打者として長打を求めているのだとしたら、期待外れに終わってしまうかもしれない。
マルテの打撃データを分析すると日本人投手の変化球に手を焼き、角度をつけることに苦労する可能性を否定できないのだ。
長打に必要な2大要素は打球の初速と角度。バレルゾーンにどれだけ打てるかで決まってくる。
バレルゾーンについては改めて説明するが、マルテのデータについてある程度まとまった打席数のある2016年(284打席)と18年(209打席)を比較したところ、
打球速度の最速値は、そこそこ速いものの、打球初速の平均値、打球初速が95マイル(約153キロ)以上の割合はほぼリーグ平均だった。
阪神の新4番候補マルテの打撃データ(参照:baseballsavant.mlb.com)
大リーグの平均に近い選手が日本に来るなら、日本では速い部類かもしれないが、致命的なのは打球の角度。
今年の大リーグ平均は11.7度だったが、マルテの平均は6度。ほぼ半分だった。
16年は12.9度だったので284打席で15本塁打を放ったのも納得だが、18年は209打席で7本塁打。さもありなん、という結果である。
以下に過去3シーズンのデータをまとめてみた。
バレルゾーンとは、打球初速と打球角度の組み合わせで示され、以下のような目安となる。
打球初速 打球角度
98マイル(約158キロ)26~30度
100マイル(約161キロ)24~33度
116マイル(約187キロ)8~50度
これが何を意味するかといえば、例えば、打球初速が100マイル(約161キロ)で、打球角度が24~33度なら、高い確率で長打になりますよ、ということになる。
15年の場合、バレルゾーンの打球は打率5割以上、長打率が1.500以上だった。16年は、打率.822、長打率2.386(BASEBALL GEEKS参照)を超える。
そして、若干の例外はあるものの、本塁打は、このバレルゾーンから生まれている。
で、マルテの場合、打席数に対するバレルの割合が、16年の4.9%から18年は3.3%に下がった。わずかな差にも見えるが、決して小さくはない。
例えば来季、阪神で500回打席に立つとする。バレルの比率が4.9%だとすると、バレルの打球数は24.5。
仮に7割が本塁打になるとして17.15本。一方、バレルの比率が3.3%だとすると、バレルの打球数は16.5。やはり7割が本塁打になったとして11.55本。1年で5.6本の差が生まれる。
後は、大リーグと日本人投手との差次第だが、少なくともバレルゾーンに飛ぶ比率が2016年のレベルに戻らない限り、マルテが今年、20発以上を打つことはないのではないか。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190123-00010000-wordleafs-base
1/23(水) 5:00配信
昨季はエンゼルスで大谷翔平と共にプレー。90試合に出場し打率.216、7本塁打、22打点の成績を残している。
しかし、阪神が彼に4番打者として長打を求めているのだとしたら、期待外れに終わってしまうかもしれない。
マルテの打撃データを分析すると日本人投手の変化球に手を焼き、角度をつけることに苦労する可能性を否定できないのだ。
長打に必要な2大要素は打球の初速と角度。バレルゾーンにどれだけ打てるかで決まってくる。
バレルゾーンについては改めて説明するが、マルテのデータについてある程度まとまった打席数のある2016年(284打席)と18年(209打席)を比較したところ、
打球速度の最速値は、そこそこ速いものの、打球初速の平均値、打球初速が95マイル(約153キロ)以上の割合はほぼリーグ平均だった。
阪神の新4番候補マルテの打撃データ(参照:baseballsavant.mlb.com)
大リーグの平均に近い選手が日本に来るなら、日本では速い部類かもしれないが、致命的なのは打球の角度。
今年の大リーグ平均は11.7度だったが、マルテの平均は6度。ほぼ半分だった。
16年は12.9度だったので284打席で15本塁打を放ったのも納得だが、18年は209打席で7本塁打。さもありなん、という結果である。
以下に過去3シーズンのデータをまとめてみた。
バレルゾーンとは、打球初速と打球角度の組み合わせで示され、以下のような目安となる。
打球初速 打球角度
98マイル(約158キロ)26~30度
100マイル(約161キロ)24~33度
116マイル(約187キロ)8~50度
これが何を意味するかといえば、例えば、打球初速が100マイル(約161キロ)で、打球角度が24~33度なら、高い確率で長打になりますよ、ということになる。
15年の場合、バレルゾーンの打球は打率5割以上、長打率が1.500以上だった。16年は、打率.822、長打率2.386(BASEBALL GEEKS参照)を超える。
そして、若干の例外はあるものの、本塁打は、このバレルゾーンから生まれている。
で、マルテの場合、打席数に対するバレルの割合が、16年の4.9%から18年は3.3%に下がった。わずかな差にも見えるが、決して小さくはない。
例えば来季、阪神で500回打席に立つとする。バレルの比率が4.9%だとすると、バレルの打球数は24.5。
仮に7割が本塁打になるとして17.15本。一方、バレルの比率が3.3%だとすると、バレルの打球数は16.5。やはり7割が本塁打になったとして11.55本。1年で5.6本の差が生まれる。
後は、大リーグと日本人投手との差次第だが、少なくともバレルゾーンに飛ぶ比率が2016年のレベルに戻らない限り、マルテが今年、20発以上を打つことはないのではないか。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190123-00010000-wordleafs-base
1/23(水) 5:00配信
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